ネット時代の勝手連と公選法

このブログでは、どの候補を支援するかに関わりなくすべての勝手連を支援するために、勝手連にとって有用な公選法の情報を提供していきます。 (引用・転載フリー。ただし商業利用は禁止です。)

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電子メールの利用法~文書図画の定義

 ネット時代の勝手連にとってWEBとならんで重要なのが電子メールです。

 この電子メール、これもまた現在の総務省、選管の解釈では文書図画ということにされています。とにかく目で見えるものは何でも文書図画だというのです。たとえば、車の車体や家の壁に描いた絵とか文字、そしてファックスも!文書図画だということにされています。

  このファックスの規制は少数者の人権との関係で特に問題をはらんでいます。耳の不自由な方にとっては、電話でのコミュニケーションに当たるものがファックスです。選挙期間に入ると電話を使い口頭で投票の依頼を行うことは合法ですが、耳の不自由な方へ電話の代わりにファックスを送ると選挙違反に問われたりします。下手をするとこれは障がい者を情報過疎の状態におくことにつながり、問題をはらんでいます。

  とは言え、勝手連は現在の総務省、選管の考えに沿って運動を展開せざるを得ません。

  電子メールを送るとき、整理すべきなのは次の2点です。

送る相手 一緒に選挙運動をしている仲間なのか、そうでない不特定多数の人(以下「一般の人」)なのか。
 ・内容 投票の依頼なのか、そうでないのか。

 一般の人や一般の人が参加しているメーリング・リストに投稿するとき、特定の候補に投票してくださいという内容のメールを送ると、これは「選挙運動のために使用する文書図画の頒布」という選挙違反とされる高い危険性があります。友人が相手でも一緒に選挙運動をしているわけでなければ、同じ扱いになるので気をつけてください。友人に投票依頼するときには候補の確認団体の選挙はがきをつかって送るか電話や対面における口頭で依頼することになります。
  なお、投票の依頼ではなく「選挙運動を手伝ってくれ」と依頼することはこの規制に当てはまりませんが、不特定多数の人にばらまくと規制逃れとしてアウトにされますので、特定かつ少数の人に1対1で行うのが安全です。

 しかし、すでに一緒に選挙運動をしている仲間や選挙運動のためのメーリング・リストにメールを送ることは全く状況が変わります。まさかこの人たちに投票依頼のメールを送るわけはなく、行われるコミュニケーションは事務的な連絡や情報交換です。これは全く公選法にひっかかりません。
 こうしたやりとりには念のため、「内部事務連絡」という表題を掲げておく、というのが昔からの選挙の時の知恵のようです。(紙の文書なら他にも「内部資料」「検討資料」など)

 さて、残る問題は、勝手連が主催するイベントの案内などを一般の人や一般の人が参加しているメーリング・リストに流すことです。
  このことについては、勝手連が選挙期間中にイベントを主催することそのもの、また、WEBを使った宣伝の問題とセットでエントリーを改めます。
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コメント


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新たな文書図画の領布について

選挙運動にディスプレーやネオンサインを利用することは、公職選挙法で禁じられている「新たな文書図画の頒布」に当たると聞いていますが、そのことについての質問です。
都知事選挙前日の4月7日、新宿駅西口ロ-タリ-の石原候補の演説会場では、選挙カーの横に巨大な電光掲示板が置かれ、文字が浮かび上がっているのを見ました。
現場は警察官が1mごとに並んで壁を作り、周辺の商業用音声が全て消されて静まりかえった中に演説の声だけが聞こえ、その横に巨大な電光掲示板が煌々と光っているという異様な光景でした。一種の集団催眠のような光景に気持ちが悪くなり、私は早々に立ち去りましたが、翌日の新聞を見ると、石原候補の演説の際、その演説内容が次々に文字で映し出されたそうです。
このようなディスプレーやネオンサインを選挙運動に利用することは、公職選挙法で禁じられていいる「新たな文書図画の頒布」には当たらないのでしょうか。
選挙運動中、街頭で政策をディスプレ-に表示しても、候補者の氏名を表示さえしなければ「新たな文書図画の頒布」とはみなされないのでしょうか。

み-ちゃん | URL | 2007年04月11日(Wed)20:35 [EDIT]


ご質問ありがとうございます

みーちゃん(さん?かな)、ご質問ありがとうございます。

まず、候補者本人についての規制を検討しますと、143条の第2項で、選挙運動のために、アドバルーン、ネオン・サイン又は電光による表示、スライドその他の方法による映写等の類を掲示する行為は、違法な文書図画の掲示とみなされ、すべて禁止されています。ここで「選挙運動のため」とあるのは、候補者名を明示して投票を呼びかけることと解されるように思いますので、候補者名を表示しない場合はグレーのように思います。
 次に、グレーでなく白にするために方法がないか考えますと、選管に個人演説会の届けをしておくという手があります。個人演説会では、演説会の開催中、ポスター、立札、ちょうちん及び看板の類は、掲示できることになっており、数についてはちょうちんが1個に限られる他は制限がありません。(法164条の2) 電光掲示板がこれらのうちに含まれると選管が解しているかどうかは問い合わせてみないとわかりませんが、その可能性はあります。

 次に、「政治活動を行う団体」である確認団体への政治活動規制について調べますと、立て札、看板の類について、政談演説会の会場内で使用するもの、政治活動用自動車に取り付けて使用するもの、は使用できるとなっています。

 これらのどれかにうまくあてはめてクリアした可能性はありますので、引き続き、選管の解釈などを確認でき次第、ご返答したいと思います。

勝手連☆法務部? | URL | 2007年04月12日(Thu)00:02 [EDIT]


さっそく選管の解釈を確認くださるとのことでありがとうございます。
個人演説会としての届出がある場合、「電光による表示」が「看板」または「ちょうちん」の部類に該当するという解釈が成り立つとすれば、「選挙運動のための電光による表示」を全て禁止する項目が意味をなさなくなります。
また、候補者本人の演説の内容にあわせて「電光による表示」が次々に書き換えられて行くことが合法であるのなら、選挙中、候補者のホ-ムペ-ジを書き換えることも違法ではないと解釈されなければ、辻褄が合わないように思います。

候補者の演説内容にあわせて「電光による表示」が次々に書き換えられてよいのなら、聴覚障害者にとっては朗報です。インターネットによって演説内容をただちに文字情報として配信することだって可能なはずで、これができるのなら何故早くやらない、今回の選挙でだって出来たはずだと思うわけです。
候補者の演説中に「電光による表示」を次々に書き換えるという手法が合法とみなされるためにはどういう解釈がなりたつものか、大変興味深いものがあります。

み-ちゃん | URL | 2007年04月16日(Mon)14:54 [EDIT]


政治家がメールをするのは?

政治家が一般の人にメールするのに、規制はあるのでしょうか?具体的な規制内容・送り先の制限など、おしえてください。

おしえて | URL | 2008年07月30日(Wed)16:28 [EDIT]


「選挙運動」にならなければ大丈夫です

「おしえて」さん、(マンマですねw)こんにちは。

公選法との関係で規制の対象になるのは、「選挙運動」とその規制逃れです。

公選法における「選挙運動」とは、「投票を依頼すること」と言って良いので、メールの中に、「いつの選挙で誰に投票してくれ」、という文言がなければ、基本的には政治活動の自由の範囲になります。

選挙期間外に上記のような投票依頼の文言を含むメールを出せば、相手が誰であっても「事前運動」として違法になる可能性があります。選挙運動期間に入りますと、公選ハガキやポスターなど、法定内の文書図画ならOKになるのですが、電子メールは法定内文書からはみ出す「文書図画」とされる可能性大です。しかし、そもそも投票依頼の文言を含まなければ問題になりませんので、政治活動の報告や、政治的・政策的主張を伝えるための電子メールは、どのような相手に出そうとも自由です。

なお、立法論的には、費用がほとんどかからないWEBや電子メールは文書図画規制から外すべきと考えますし、現行法の法解釈の問題としてもそういう解釈もあり得なくはありませんが、後者で中央突破をはかることは、判例がない現状ではリスキーです。

勝手連☆法務部? | URL | 2008年07月30日(Wed)23:55 [EDIT]


追記

ちょっと追記します。
選挙期間が近づいてから突然、政治活動の報告や政治的・政策的主張を書いた電子メールを、不特定多数の人に送り始めると、規制逃れという嫌疑をかけられる可能性がなくはありません。

実務的には、選挙期間の6ヶ月以上前から日常的にやっている活動であれば、日常的・通常の政治活動と見なされるセーフティー・ラインと言われているようです。

ただ、駅頭などで演説する「辻立ち」に関しては、この「6ヶ月」セーフティーはなぜか効かないと言われているようで、選挙期間が近づくと皆さん、おやめになるようですね。私は、たとえば前の選挙が終わってから毎週1回辻立ちしていますという人がいたとしたら、選挙が近づいたからと言って突然それが「選挙運動規制逃れ」に変質するというのは法解釈的に整合性がないと思っています。政治家側の「危ない橋は渡らない」過剰な自粛、あるいはそこまでの根性で本当に日常的に辻立ちしている政治家がいないというだけのことかもしれませんが、誰かが勇気をもって実際に続けてみないと、どちらの説が正しいかは実証されません(笑。

勝手連☆法務部? | URL | 2008年07月31日(Thu)00:07 [EDIT]


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